自分なりの教科書を作りたい

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N.Kさん 生活支援員

人の役に立つ仕事がしたい

Nさんは今年2月リアンに入社した生活支援員です。

高校卒業後、ずっと好きだった音楽への道を志し、ライブハウスでアルバイトをしながら、

イベントの企画などの仕事を数年間続けました。

しかし、様々な事情で音楽を仕事にする事を断念。

その後一般企業へ就職しようと活動をしていた時、リアンの求人が目に留まりました。

福祉の仕事は考えていなかったNさんでしたが、人と話し、人と関わるのが好きだった事もあり、障がい者へ幅広く支援するリアンの活動に興味を持ち、面接を受けたと言います。

 

接し方のマニュアルはない

福祉の仕事に初めて就いたNさんでしたが、入社早々リアンは休業中。

在宅で訓練などを行う利用者さんに、健康状態やその日の進捗状況を聞き取る電話支援が主な仕事になりました。

障がい者と初めて接する事に加え、顔が見えない利用者さんと電話を通じてコミュニケーションを取るのは難しかったと言います。

精神的に落ち込んでいる利用者さんを支援員として励ましましたが、

後になって、利用者さんはその時そっとしておいて欲しかった事が分かり、一つの物差しで接していた自分を反省したと言います。

一方でこの仕事を選んで良かったと思う事もありました。

電話支援の日々が長引く中、利用者さんが「しんどい」と漏らしたのを聞いたNさん。

その利用者さんが十分頑張っていた事を知っていたので、

あえて励まそうとせず、「これまでやってきた事に目を向け、その自分を褒めてあげて下さい」と答えたそうです。

後日、その利用者さんは「(そういう)言葉を掛けてもらえて嬉しかった」とNさんに明かしてくれたそうです。

それを聞いた時、Nさんは

「フィット(適合)した」と感じたそうです。

つまり利用者さんとの関係性がピッタリ一致したという事だと想像します。(笑)

これまでを振り返って、Nさんは

「業務上のマニュアルはあっても、(一人一人特性や性格が違う)利用者さんに対する接し方のマニュアルは無く、

どう接したらいいか、未だに模索しています」と

正直に話してくれました。

 

好きな音楽の話で盛り上がる

 

利用者さんと話をしていて、音楽の話になるとNさんはツボにはまります。

得意分野である音楽の話をきっかけに話題を広げ、盛り上がり、その後の電話支援が上手くいくようになった事も多々あったそうです。

 

少しずつ見えて来たこと

電話支援で毎日利用者さんと話をするようになると、

Nさんは声の調子でその日の利用者さんの体調が分かるようになってきたと言います。

そんな時、「無理はしないで」と声掛けし、

「(通所に向けての)充電期間だと思って、今自分が出来る範囲でやるようにすればいいのでは」とアドバイスするようにしているそうです。

福祉の現場で実際に障がい者と接してみて

Nさんは障がい者に対するイメージが全く変わったと言います。

世間一般でよく思われている「ネガティブ」なイメージは全く無く、

利用者さんと支援員は対等な関係だと言います。

 

利用者さんに教えられることも

在宅期間が長引く中、資格を取得する為日夜勉強に励んでいるある利用者さんと接する内に、「自分も頑張らなくては」と逆に教えられる事もあるそうです。

いつの日か「Nさんが支援員で良かった」と思われるようになりたいと 最後に抱負を語ってくれました。

 

文責 北村誠一 (広報担当)