もっと経験を積みたい

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H.Rさん 生活支援員

●福祉の現場で十数年

Hさんは去年10月リアンに入社。

それまでは特別養護老人ホームで約5年、精神障がい者施設で約12年福祉の現場で働いて来ました。

精神障がい者施設では障がい者の生活全般の支援が中心でしたが、相談業務にもっと深く関わりたいと思うようになり、リアンに入ったと言います。

 

●やった事の無い支援に戸惑い

入社時から休業が続くHさんですが、主な仕事である1日2回の電話支援には当初戸惑いがあったそうです。

福祉の現場で十数年利用者さんと対面で支援してきたHさんにとって、顔が見えない利用者さんに電話で支援するという事がなかなか理解出来なかったと言います。

しかし、電話支援を重ねていくうちに、Hさんの中で少しずつ意識が変わっていきました。

就職という具体的な目標を持っている利用者さんは、障がいはあるものの凄く力を持っている人が多く、

少し工夫すれば、すぐ社会に出て行ける人が多いと感じたそうです。

Hさんは将来を見据える利用者さんの手助けが出来る職場に、やり甲斐を持てるようになりました。

 

●利用者さんとの関係構築

日によって落ち込み易い利用者さんと会話する時は

聞き役に徹するとHさんは言います。

家庭環境の悩みなどを聞くうちに、利用者さんは少しずつペースを取り戻していくそうで

「利用者さんの気持ちの整理が出来るまで聴き続ける事が大切です」と傾聴の意義を話してくれました。

また何でも話せるような友達感覚も大切で、普段の自己学習などの中で利用者さんが口にしたちょっとした事を受け止め、言葉を返すとすごく喜んでくれたそうです。

それが心に残っていて、少しずつ心を開いてくれるようになったと言います。

定期面談では思っている事を話してもらい易くする為、雑談なども交えながら、リラックスしてもらう空間作りに努めているそうです。

 

●こっちの話も聞いてもらう

Hさんは昨日自分にあった事などもざっくばらんに利用者さんに話します。

自分を隠さず、友達に話しかけるように話す事で、距離を縮めるよう心がけているそうです。

小さいお子さんがいるHさんは、同じような環境の利用者さんと話す時は、ママ友同士の子育ての会話で共感し、盛り上がるそうです。

「逆にいろんな事を相談し、教えてもらっています(笑)」

 

 

●先輩のトークを見て覚える

利用者さんへの支援方法でどうすればいいか悩んでいた時、先輩の電話支援の仕方をみて意識が変わったと言います。

利用者さんにごく普通に接している先輩の姿をみて、専門書などに頼り考え過ぎて

頭でっかちになっていた自分を反省。

これまでの考え方を見直し、気が楽になったそうです。

接客業をしていたある職員は話の流れを作るのが上手く、教科書にする先輩も多いそうで

「様々な経験があり、すごく勉強になります」とあくまで謙虚なHさんでした。

 

●長引く休業にどう備える

長いコロナのトンネルに不安を募らせ「早く通所を再開して欲しい」という利用者さんの切実な声が多い中、「通所が始まったら」?と問うと

「利用者さんが求めている物を一緒に探し出し、スキルアップを支援して仕事に結び付けていけたら。

その為にはもっともっとコミュニケーションを取り、

いいように変わった利用者さんを見るのが今から楽しみです」

とHさんは嬉しそうに話してくれました。

 

文責 北村誠一 (広報担当)