喋って見ないと分らない 関わって見ないと分らない

喋って見ないと分らない 関わって見ないと分らない

喋って見ないと分らない 関わって見ないと分らない

N.Mさん 生活支援員

 

●想像も出来ない未知の仕事へ

Nさんは一昨年7月知人の紹介でリアンに入社。

それまではガソリンスタンド、生命保険会社の営業職の仕事をしてきました。

リアンで初めて福祉の現場を経験。

行政に提出する書類作りや個々の利用者さんの名前、障がい特性の把握など一から覚えなければならない事も多く、大変難しかったそうです。

Nさんは「その場その場で覚えるのが必死で、(周りの状況が)見えていなかった」と入った当初の自分を振り返ります。

 

●どうしていいか分らない

Nさんが入社した2年前もコロナ禍で、リアンはほとんど休業状態でした。

電話で利用者さんの健康状態や在宅での自己学習の進捗状況を確認する業務が中心で、

直接支援が出来ませんでした。

電話の向こうで顔が見えない利用者さんとどう接していいか分らず、Nさんは大変悩んだと言います。

結局直属の上司に相談

利用者さん個々の接し方を教わってから

より具体的で、丁寧な説明をするよう心がけ、

少しずつ自信を持てるようになったそうです。

 

●一歩踏み出す

利用者さんとの電話支援を重ねて行くうちに少しずつ関係性が築けて行けるようになったNさん。

利用者さんの中には、自分から悩みを打ち明け、

在宅中に怪我をした利用者さんが、どうしたらいいか電話でNさんに相談するなどその成果を「嬉しかった」と素直な言葉で表してくれました。

 

●悩みは人見知り。

Nさんの口から洩れた意外な言葉。「よく人見知りと言われるのです」

しかしよくよく聞くとNさんの場合、支援ではあまり人見知りにならないそうで

「それなら問題無いのでは?」と問うと、

新入社員から初対面の挨拶をされた時

「よろしくお願いします」だけで会話が続かなくなり、

チームが違うと何を話しかけたらいいか分からない事もあり、

それが悩みの種だとか。

利用者さんと話が出来ないのならまだしも、あまり気にする事は無いと老婆心ながら一言申し上げました(笑)

 

●連絡が取れない

毎日電話支援する中で、好不調の波が激しく、電話をかけても突然連絡が取れなくなる利用者さんがいるそうです。

何度電話しても電話に出てもらえず、

メールや手紙で連絡を取ろうとしても応じてくれないので、

チームのメンバーで相談。

1人の職員がその利用者さんの自宅まで訪問しましたが、お会い出来なかったそうです。

なかなか連絡が取れない状況が今も続いているそうで、チームとしての取り組みは続いています。

 

●買い物で発散

休業で通常の状態で無いのは職員も同じ。「ストレスは溜まりませんか?」

と水を向けると

「ショッピングが好きで、オフの日には買い物に出かけて発散しています」

買い過ぎて後悔することは?と更に突っ込むと

「ありません」と一言。

買い物でスッキリ。これがNさん流のストレス解消法だそうです。

 

●今出来る事

コロナ禍で、閉塞状況だからこそしっかりやっていきたい事があるとNさんは言います。

「喋って見ないと分らない。関わって見ないと分らない。だから私はどんどん関わっていきたいです」

新しく入って来る利用者さんもあり、改めて信頼関係を築きたいとNさんは強調します。

最後に福祉の仕事は好きですか?」と問うと

「(他人には打ち明けにくい)悩みの相談などで頼りにされるこの仕事が好きです」

とハッキリ答えてくれました。

 

文責 北村誠一 (広報担当)