
利用者さんへ Uさんのエール
利用者さんへ Uさんのエール
U.Eさん 生活支援員
●様々な福祉の現場を経験
Uさんは大学で福祉を専攻。卒業後、障がい者支援施設で身体障がい者の介助の仕事をして来ましたが、腰痛を発症。
介助作業が難しくなった事もあり関連する施設で働く事に。
そこは生活保護を受けながら必要な支援を受けられる障がい者施設でした。
しかし夜勤など不規則なシフト勤務である事に変わりなく、体調は思わしくありませんでした。
Uさんはその会社を約2年勤めて退職。
一昨年12月 リアンに入社しました。
当初、Uさんは児童発達支援の放課後等デイサービスの事業所に配属され、そこで未就学児童の支援に関わりました。
しかし、持病の腰痛が再び悪化。介助などを伴わない就労継続支援のリアンに昨年8月転属となりました。
●リアンの利用者さんと接して
生活保護施設では、現状に甘んじてしまいそこから抜け出そうとする方が少ないのに対し、リアンの利用者さんは一般就労という明確な目的意識を持って通所している方が多いので、遣り甲斐がある職場だとUさんは言います。
休業中でも向上心を忘れず自己学習に努めている利用者さんに対し
「すごいと思う。私だったら、これだけ休業が続くと何もしないでダラダラ過ごす(笑)
だから『頑張って』とは言わず、逆に『たまには休んで』と言います」
と温かく見守ります。
●仕事のイメージがわかない
障がいの特性によっては何をやっていいか分らず、具体的な指示が無いと行動を起こせない方もいます。
しかし在宅での自主学習が基本である今、
具体的に「これをして下さい」とは言えません。
その場合Uさんは
「○○さんは○○をしているみたいですよ」と曖昧な形でアドバイスするそうで、
休業中の支援の難しさを明かしてくれました。
●休業の効用?
Uさんがリアンに来た時、必要な書類が揃っていない事や必要項目の記入漏れが目立っていたそうです。
そこでUさんは誰でもこれを読めば簡単に書類の作成が出来る業務マニュアルを作ろうと決心。
しかし肝心の、どうやって作るのか分からないまま始めてしまい、
インターネットを調べるなどしてようやくEXCELを利用したマニュアルを完成しました。
必要に迫られて作ったマニュアルは職員なら誰でも使えるようクラウドにアップされ、
皆が使い始めてからミスはかなり減ったそうです。
事務仕事の効率化を進めたとして社内的にも評価が高く、
今ではリアンの仕事に欠かせないツールとなっています。
●新入社員の相談役
リアンに入ってまだ1年と少ししか経たないUさんですが、ここ半年以内で新入社員が多数増え、いつの間にかベテラン?職員に。
最近は新人の社員から分らない事があると、どうしたらいいか相談されるようになってきたそうです。
「質問が出て来る事によって問題点が見つかり、マニュアルの改善に繋がる」とUさん。
若くしてこの貫禄!新人さんから相談される由縁だと感じました。
●Uさんのエール
リアンに無くてはならない存在になりつつあるUさんですが、この2月末で産休に入ります。
しばらくの間仕事をお休みするUさんに
利用者さんへ寄せる思いを尋ねると
「障がいがある事で、ともすればしてくれて当たり前、これをしても許されると思いがちです。自分の障がいを補うためにどうすればいいか考え、それを明確に伝えられる人になって欲しい。それが出来ればきっと楽になれます」
これまで様々な福祉の現場を経験してきたUさんならではのエールだと受け取りました。
文責 北村誠一 (広報担当)